そもそもポリフェノールとは何者？

健康や美容面で注目を集めている成分「ポリフェノール」。何となく身体に良さそうと感じていても、なかなか正体までは掴めていない方が多いのではないでしょうか。ポリフェノールにはたくさんの種類があり、植物に存在している成分です。以下で詳しく見ていきましょう。

ポリフェノールは酸化に対抗する抗酸化物質のことです。ほぼすべての植物に存在する苦みや色素の成分で、紫外線ダメージを受けやすい葉や、子孫を残すための種子に多く含まれています。ポリフェノールは自然界に8,000種類以上あると言われていて、それぞれが独自の機能を持っています。

地に根を張り、移動することができない植物にとって、容赦なく降り注ぐ紫外線や雨風、塩分、乾燥、低栄養などは大きなストレスです。しかし、生きて子孫を残すためには、こうした様々なストレスに対抗しなくてはいけません。そこで、植物は自身を活性酸素から守るために、ポリフェノールを作り出すようになったのです。

化学構造の違いにより、ポリフェノールは非常に多くの種類に分けられます。その中から代表的なものをご紹介します。

焙煎していないコーヒー豆に多く含まれることから、コーヒーポリフェノールとも呼ばれています。脂肪の消費を助ける働きがあります。

カカオから作られるチョコレートに多く含まれており、血管を広げる働きがあります。

緑茶に多く含まれ、苦みや渋み成分となっています。抗菌作用が有名で、他にも腸から糖の吸収を抑える働きなどもあります。

目の疲れを癒すことで知られるアントシアニンは、ブルーベリー類に多く含まれています。

ウコンなどに多く含まれるクルクミンは、腸で還元されると抗酸化作用が強くなります。お酒を飲む前にウコンの摂取が推奨されているのは、こうした働きがあるからです。

ルチンはそば粉などに多く含まれていて、毛細血管を強くする働きがあります。

大豆に多く含まれており、女性ホルモンに似た働きをします。加齢と共に減少する女性ホルモンをカバーしたいときにぴったりなポリフェノールです。

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